<カメレオン飼育を始めるにあたっての、設備例や費用>

◆ここではパンサーカメレオンのベビー〜ヤングまでの育成ケージの例をご紹介します。

アダルトになると全長40cm前後になるパンサーカメレオンですが、当方で分譲を行う個体は全長で10cm〜15cmサイズのベビーから少し育ったサイズがメインとなります。
このサイズのカメレオンを、いきなり終生飼育出来る大きなケージで飼育するわけにはいきませんので、始めの数ヶ月は管理のしやすい小さめのケージで飼育することをオススメしております。

観賞用に小型の爬虫類ケージもありますが、ある程度大きくなるまでは管理に重点を置いた育成用ケージで育てた方が良い結果が得られます。


当方のパンサーカメレオン育成ケージの例を紹介します。

全長〜12cm程度までのベビーは45cm水槽で育成していますが、成長期に入り、行動範囲の広くなってくる全長12cm〜25cm程度の個体は画像のようなケージで育成しています。

サイズや性別に応じて1ケージに1頭〜5頭程度での飼育です。
◆必要なもの

【ネットケージ】
まずケースですが、通気が悪いためにおこるトラブルがカメレオンには多いため、ケージは通風の良いものを使用する必要があります。

そこでオススメなのが画像のネットケージです。サイズ的にも大き過ぎず小さ過ぎずと言った感じで、通風に優れ、壁面や天井面がメッシュになってるため、カメレオンの行動範囲となるので、ケージのサイズ以上に使えます。

画像のタイプは底面と側面の一面のみが透明のビニールになってまして、後の4面がメッシュとなります。
組み立ても簡単です。

サイズ:415×325×H405mm
参考価格:\3,600-

【コンパクトトップ30】
上部に載せるタイプのスパイラルランプ用のソケット一体ケースです。

基本的にはケージの上に載せて使用します。
幅:約30cm


ランプは別売です。
参考価格:\1,900-


【紫外線ランプ】
電球用ソケットで使用できる紫外線ランプです。
蛍光管ですので、消費電力の割に明るく、直管蛍光灯と比べても、場所を取りませんので、オススメです。

上のコンパクトトップにセットしますとケージ上部に載せることが出来、反射板もついてますので効率もUPします。

参考価格:1,900-

※ケージを二つ以上並べて設置する場合は直管タイプの蛍光灯の方が便利な場合もあります。


【バスキングランプ】
市販のクリップライトを使用しています。爬虫類専用のものに比べ小型なのでケージ内部に設置することが出来ます。
ただ画像のように、放熱孔の空いてないものでないと、カメレオンが尾を放熱孔に巻きつけ、電球に触れヤケドすることがあります。

ランプは20W〜30Wのミニレフ球が熱効率も良いのでオススメです。付属のランプは40Wの丸球ですので使用しません。

参考価格
クリップライト:980円(ホームセンター等)
レフ球20W〜30W:105円(100円ショップ)


【レイアウト】
レイアウトには鉢植えの植物と枝を使用します。
植物は鉢植えのポトスなどがオススメです。
鉢は水受けとセットになってるのもが良いです。植物への水やりよって鉢の中の土で湿度を保つ役割もあります。そのためにも水を多めに与えても根腐れしにくい植物が適しています。

枝は自然にあるものでも構いませんし、自由に折り曲げたりカット出来る人工つたも扱いやすいです。

参考価格 ポトス:600円
人工つた(ジャングルヴァインS):900円


【その他】

霧吹き・・・・・ハンドスプレー等
1日に3〜4回たっぷりと霧吹きをして、個体に飲ませることができれば、ドリッパーや給水システムは不要です。

餌入れ・・・・・プリンカップなど
ネットケージですので、餌を直接放すことも出来るのですが、隙間に入ったり、網を食い破ったりすることも考えられますので、個体が落ちても登れる程度の深さの餌入れを設置します。
餌箱から餌を食べる習慣が出来ます。

温度・湿度計
デジタルタイプのものからアナログまで色々あります。


以上ですが、ご紹介した例でいきますと合計約1万円で揃うことになります。
いずれ成長すれば、それなりの大きなケージや設備も必要になってきますが、飼育のスタートとしてはこの設備でも十分です。

これらの設備は別の小型カメレオンなどでは終生使用できますし、新たに迎える個体の育成ケージとしてもずっと使えます。

※夏場の高温、冬の低温対策は別に必要になる場合がありますので、ご注意下さい。
(「日頃の飼育管理について」を参照下さい)

◆設置例


・・・・・画像準備中・・・・・

最終更新日 2009/12/21

「カメレオンと暮らそう」トップへ