カメレオンのお話

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精霊伝説
画像提供:My PhotoStudio様

アフリカでは、カメレオンは大変身近な動物です。
よって昔からカメレオンにまつわる色々なお話があります。
一部では、悪魔の使いとか、毒があるとも言われていたりして、カメレオンを嫌う民族もいるそうです。
ここではその大昔、人間の運命を決めたとされるカメレオンのお話を紹介します。


南アフリカの「コイ族」に伝わる神話より

神様は地球上に始めて生まれた人達に、大切なメッセージを伝えようと、カメレオンを使いに選びました。
カメレオンはとても頭のいい動物であり、遅いけどしっかりと足元を見て確実に歩む事が出来、確実にメッセージを伝えることが出来ると思ったからです。。

カメレオンは神様からのメッセージ「人間は命が終わっても、また地球上に帰ってくることが出来る」と言うことを、地球上にはじめて生まれた人達に伝えるため、旅の途中、色々な色に変身しながら確実に進みました。

カメレオンが出発してから1年が過ぎました。
カメレオンはまだ人々の元へは辿り着いていませんでした。
心配になった神様は、他の動物を使いに出そうと考えました。そして、頭の良さそうな「うさぎ」を選びました。

神様はうさぎにゆっくりとはっきり、「人間は命が終わっても、また地球上に帰ってくることが出来る」と言うメッセージを言い聞かせました。
うさぎは「覚えました!」と言いました。うさぎは使いの仕事が嬉しくて、猛スピードで、地球に向かって駆け出しました。野原も川もぴょんぴょんと一気に駆け抜け、途中でカメレオンを追い抜いてしまいました。でも、うさぎは追い抜いたことも気付きませんでした。

人々の待つ村に着くとうさぎは、さっそく神様からのメッセージを伝えようとしました。
「あれ?なんだっけ?」
あっそうだ!
「人間は死ぬでしょう。死んだらもう二度とは帰って来られないでしょう」
うさぎは神様のメッセージと違った事を伝えてしまいました。
うさぎはメッセージを伝えると、喜び勇んで帰って行きました。


カメレオンが村に着いたときは、もう遅すぎました。
人々はもう死んだら戻れなくなってしまったのです。カメレオンもそれを変える事は出来ませんでした。申し訳ないと思ったカメレオンは、人々と一緒に暮らして、自分の知恵を教えることにしました。
カメレオンは人間はどう生きるのかを教えました。そして、注意深く歩むことを教えたのだそうです。



南アフリカの先住民族「ズールー族」に伝わる神話より


遥か遠い昔、まだ人間の運命が決められていなかった頃の話・・・・

天と地を支配する最高神が、カメレオンとトカゲを呼び、「神の言葉」を地上の人間に伝えるように命じた。

   カメレオンには、人間に「お前達は永遠に生きることが出来る」と伝えるように。

   トカゲには、人間に「お前達は必ず死が訪れる」と伝えるように命じた。 


神の使いとしてカメレオンとトカゲは、地上の人間にこの「神の言葉」を伝えるべく出発したのだが・・・・・・・

なんと!途中でカメレオンは寄り道をしてしまった。

結果、カメレオンが人間の元に辿り着いたときには、すでにトカゲが「神の言葉」を人間に告げてしまっていたのである。「お前達は必ず死が訪れる」と・・・・・・

それまで地上では死があったわけではないのに、それから人間はいつか必ず死が訪れる運命になったということであります。

----------------この話はココまで--------------

多少、省略してるような気もしますが、こんなお話でありました。
ココに出てくるトカゲは火トカゲ(ファイヤーサラマンダー?)を指すと言われています。
もし、カメレオンが寄り道せず、トカゲより先に「神の言葉」を伝えてくれていれば、私たち人間は永遠に生きることが出来たんですよね〜。

ちなみに、カメレオンは何をしてたかと言うと・・・・

          虫を追いかけてた←ホントらしいです・・・・・オイオイ(汗)


・・・・アフリカ民話より


人間は「どうしたら死んでもまた復活出来るか」を神様に聞こうと、神様の元へカメレオンを使いに行かせたそうです。
ところが歩くのが遅くて、神様からの復活の方法の伝言をことづかったカメレオンはなかなか帰って来ません。しびれを切らした人間達は、カメレオンの帰りを待たずに足の速いトカゲを神の元へ使いに行かせました。

神様は二度も同じ事で使いをよこしたと怒ってしまい、人間は二度と復活出来ないようになってしまったと言うことであります。



こちらは、アカンバ族の民話より


昔、人間を作った神様は天国で暮らしていました。

ある日、カメレオンとハタオリ鳥は神様に出会い、しばらく神様の元で暮らすことになりました。
話をしているうちに、神様はハタオリ鳥が言うことはウソばかりと気付きました。一方カメレオンは、決してウソはつかず、いつも本当のことだけを言う者だとわかりました。

神様はカメレオンに言いました。「地上の人間の元に行きなさい。そして彼らに、¨お前達人間は、死んでもまた後に復活するだろうということを伝えるのだ。」

カメレオンはすぐに地上の人間の元を目指して旅に出ました。
ところがカメレオンは、歩くのが大変遅かったのでした。

一方ハタオリ鳥はその話をこっそりと聞いていました。

カメレオンはやっと人間の住む地上の村に着きました。
そして集まった人々に神様からの伝言を話し始めました。

ところが・・・・・・・
カメレオンは話すのも大変遅かったのです。

そのころ、ハタオリ鳥は神様にお願いし、少し暇を貰うことにして、神様に内緒でカメレオンの後を追いました。空を飛べるハタオリ鳥は、あっという間に人間達の住む村にやって来ました。
その時、カメレオンは、まだ話の途中でした。

カメレオンが神様の伝言をゆっくりゆっくり話してる間に、ハタオリ鳥が神様の伝言を聞きに集まっていた村人達に向かって一気にしゃべりました。
「人間達は死ぬと木の根っこみたいに崩れて無くなっちゃうのだ!!」

それ以来、人間は歳を取って死ぬと、生き返ることは無くなってしまったそうな。。。


終わり

内容はアフリカ民話を元に書いておりますが、
私の記憶違いで、実際のお話と異なる場合があります(汗)。
ご了承下さい。


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最終更新日 2007/01/18 龍仙人

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